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末恐ろしいボーカリスト

HiroYuki.の「Like and Love」、あれはたぶん、並のシンガーでは唄えない。 アレンジ段階で別にイジワルしたわけではないのだけど、コーダのサビのリフレインでは4度上がりの転調をさせている。 コーダの転調はよくやることだけど、せいぜい2度。 でもあれをアレンジした時、どうしても4度上げたかった。 つまり、曲全体としては、非常識なほど広い音域になってしまったのだ。 そして、たぶんムリだろう…と思って試しに唄ってもらったら、唄えてしまったので、そのままいった(汗)。 しかもコーラスパートの超ハイトーンのファルセットまで…。 その時、ホント、末恐ろしいボーカリストだと思ったものだ。 実は、それが10年前。 そう、「Like and Love」も「Calendar」もレコーディングしたのは10年前。 諸事情で埋もれていた音源に再び光を当てたのが去年…というわけだ。 先日、藤原ナオヒロのネットラジオに出演の際、2曲ほど生で唄ってもらったのだけど、彼のボーカルは10年経って、劣化するどころか進化していた。 普通は歳を取れば声のレンジも狭くなり、高い音域も出なくなってくるものだけど、HiroYuki.の音域は広くなっていた。 もしかしたら、今がボーカリストとして一番脂が乗っている時期なのかも!? これからの活躍に期待。 Like and Love Written by HiroYuki. Arranged and Produced by Jomi Kubota 【レコチョク】 https://goo.gl/VBjvQd 【iTunes Store】 https://goo.gl/hDVSij 【Spotify】 https://goo.gl/xXc1Vg その他主要サイトにて配信中

たまには番宣などを…

私がプロデューサーとしてかかわっている「 Anpank and A 」というレーベルには、現在、「 藤原ナオヒロ 」と「 HiroYuki. 」という、二人のアーティストがいる。二人ともJ-POPを王道で行く作風には違いないけど、ある意味二人の方向性は対照的だ。 HiroYuki.の作品が私小説的なのに対し、藤原は創造的。 藤原は作詞のみなので、作詞・作曲もするHiroYuki.とは単順な比較はできないけど、HiroYuki.は内省的なのに対し藤原は映像的であり絵画的だ。 ボーカルはエモーショナルで存在感の強いHiroYuki.に対して、どちらかと言えばプレーンな歌唱で聴く人の想像力を掻き立てるタイプの藤原…。 そんな二人が、このたび、初めて顔を合わせた。 藤原のネットラジオの番組にゲストとしてHiroYuki.が呼ばれたのだ。 個人的にはとても歴史的な接近遭遇(笑)。 藤原は元々先輩であるHiroYuki.のファンでもあったしリスペクトもしていたが、HiroYuki.も番組ホストである藤原を、ちゃんと兄弟子らしく、オトナの余裕で立てていた。 麗しい…(笑)。 さて、今回の番組ではHiroYuki.の弾き語りによるスタジオライブも収録された。 私もピアノでサポートしたのだが、ひとつ裏話を。 「CALENDAR」という曲を、今回は、元々のオリジナルなコード進行で演った。 (まあギターを弾きながら歌うHiroYuki.の都合で) リリース・バージョンのアレンジでは、ほとんどコード進行を変えてしまったので、聴き比べるとずいぶん感じが違うと思う。 でも、たぶんこれがHiroYuki.が表現したかった世界観。 ほのぼのとしたフォークソングだけど、これはこれでいい味出してると思う。 ひとつ後悔するのは、もう少しスローなテンポでやればよかった(汗)。 (HiroYuki.がゲスト出演するネットラジオ「藤原ナオヒロのミッドナイト・デザート」は近日配信予定)

僕の写譜ペンはどこへいったのだろう…

たまには少し裏方的な話などを。 このところ、大量な マスターリズム を一気に書き上げなければならない状況になって、前から気になっていた[Clover Chord Systems]というマスターリズム作成ソフトを購入…。今まで譜面作成はDAWの[Apple Logic Pro X]の譜面作成機能を使うか、フリーウェアなのに無駄に良く出来ている[MuseScore]という譜面作成ソフトを使っていた。 ※ちなみに、自分のDAW環境としては、[Logic Pro X]でアレンジやMIDI入力などのプリプロを行い、[Avid Pro Tools]でミックスダウン、マスタリングを行う…というプロセスが定着している。 話は戻るが、[Apple Logic Pro X]も[MuseScore]も譜面作成ソフトとしてとても優秀。[Apple Logic Pro X]に至っては、もう四半世紀以上も前に元々は譜面作成ソフトとして開発されたほどなので、こちらのスキルさえあればとてもキレイな譜面を書き出せる。 でも、マスターリズムというのはクラシックの譜面と違って、良い意味での「いい加減さ」を求められるので優秀なソフトでそれを作ろうとするとかえって手間がかかる(笑)。それにマスターリズムを必要とされる現場というのは、時間との勝負的な事情もあったりするので、手間がかかっては本末転倒…。じゃあ手書きにすれば?という意見もごもっともなのだが、じゃあ、いきなりキーの変更とかあったときに、あなたならどうしますか?(汗) (譜面作成ソフトの良いところは、そんなときに即対応できること…) そーいえば、昔はスタジオに入ればそういうこともキッチリやってくれる写譜屋さんというのがいたけど、今は見なくなったなぁ…。 …というわけで、良い意味でいい加減なソフト、[ Clover Chord Systems ]を購入したというお話。いい加減で、とても使い勝手が良いです(笑)。 欲を言えば、これがiOS対応とかになれば、譜面をプリントしなくてもiPadで表示させれば済むのだけれど…。 (まあPDFにでも書き出せばやれないことはないけど)

Journey Without End

そうそう、これは既定事項で前から決まっていたことなので、押し付けがましくアルバムリリースが遅れているお詫びなどと言うつもりはないけど、昨年リリースした「Colors of a dream」のリマスターエディションをリリースした。 ミックスもマスタリングも、決して「満足」というゴールはなく、ホント、キリがないのだけど、このリマスターはわりと上手くいったんじゃないかな、と。 そこそこ音圧を確保しつつ、ダイナミックレンジも残し、立体感も広がりもあって聞きやすいんじゃない? 憧れのGOH HOTODAさんの足元にも及ばないけど、何事も精進、精進…。 https://goo.gl/DkVwic

Great things have small beginnings. …って言うじゃない?

すごいなぁ…ちょっとミニライブやっただけでAmazonの順位とか上がっちゃうもんなぁ…。 これ、アーティストのチカラもあるけど、(自分で言うのもなんだけど)作品のパワーだよなぁ…。 改めて音源で聴いてみたいと思わせるには、やっぱりクオリティの高いもん作るしかないな…。 …っつーか、早くアルバム出せよって話(汗)。 実は収録予定曲のうち、一曲だけまだアレンジが全く出来ていないという現実…。 いいもの作るから待っててね。

One man’s trash is another man’s treasure.

以前はよく、「なぜ藤原ナオヒロのプロデュースを引き受けたの?」という質問をされた。それにはいろいろなところ、いろいろな媒体で何度もお答えしたけど、とどのつまり、彼が何者でもなく、何も持っていない子だったから…かな。 誰をも黙らせるような歌唱力があったわけでもなく、曲を書けるわけでもなく、何か尖ったセンスがあるというわけでもなく、何一つ人より秀でたものを持っていない子…。性格もちょっと面倒くさい予感がしたし、大学は出ていたけど、もしかしたらすごいバカかと思ったし、音楽が大好きなのは分かったけど、それにしては無知だった。取り柄といえば、真面目さと健康で均整の取れた身体…。 総合点としては確実に平均点を下回っていた。 でも、この取り柄の部分は重要で、それはなかなか努力して手に入れることの出来ないものだし、それ以外の部分は、実はどーにでもなるんです。 まあ、細かい経緯は省くけど、私としては真っさらなキャンパスを手にいれたようなものだった。 なんか、自分はそういうものにやりがいを感じるタイプなんです(汗)。 そして…。 「手塩にかける」というのはこういうことを言うんだろうな…。 丁寧に丁寧に(ときには厳しく)育てたつもり。 デビューから数年経った今、彼はなかなか優秀な作詞家になったし、クリエイティビティもセンスもちょっとは磨かれた。 もちろん、まだまだ、まだまだ、だ。 私の壮大な藤原ナオヒロ育成計画はほんのひとコマかふたコマ進んだに過ぎない。 まあ、ナマものをプロデュースしているので、一筋縄ではいかないけど(汗)。

わりと緊急事態案件

「アルバム制作も大詰め」と言い始めていったい何ヶ月が経っただろう(汗)。 一向に完成しないけど、別に途中で挫折したわけではない。相変わらず制作は進行中…まあ、「産みの苦しみ」なんてこういうもんだ。いかにモチベーションを保つかにかかっている。 ちなみに、昨年リリースしたアルバムのリマスター盤(配信だと「盤」じゃなくて「版」になるのかな?)を緊急リリースするので、その準備にも追われている。 さて、そんな息切れしそうな状態ではあるが、ここにきて、あるクローズドなイベントに藤原ナオヒロへの出演依頼。2曲ではあるけど、唄わせていただけることになった。バンドの準備をする余裕がないので(だって、本番まであと一週間なんだもん)、僕のピアノ伴奏だけで2曲のバラードを演ることに。 今日、最初のリハをやったけど、いやぁ、久しぶりのピアノで何が大変かって、近視と乱視と老眼で譜面が見えないこと(汗)。 当日はグランドピアノ…譜面までの距離はさらに遠くなる。 本番までに暗譜するしかないかな。

インターネットと百科事典

自分が子供の頃はインターネットのイの字もなかったけど、百科事典とか図鑑といわれるものが大きな本棚の下の二段にギッシリと並んでいた。 たぶん、小学校から中学にかけて、1ページも残らず全部読破したと思う。そう、何度も何度も。 昔の子はそうやって「雑学」を仕入れたんだよね。 あの頃の事典や図鑑に載っている写真やイラストもとても魅力的だったけど、キャプションや解説、これがまたとても想像力を掻き立てる文章だった。 特に「宇宙」関係は当時の子供には大人気のカテゴリーで、なんちゃら星雲のこととか、みんな当たり前のように語れたものだ。 インターネットって、どうしてあのドキドキ感がないんだろうね。 今は必要なときに主体的に、ピンスポットで検索しないと欲しい情報になかなか到達しない。 次のページをめくったら何が出てくるんだろう…というアレ。 たぶん、アレがドキドキなんだよな。 …という他愛もないことを、「自分が作りたいアルバムって何なんだろうな」なんてことを考えながら思っていた。

cottage industry

今はインディーズのプロジェクトでやらせてもらっているので、なんというか、完全に「家内制手工業」だ。 (他所様はどうやっているのか知らないけど…) 自分はプロデューサーと言えば聴こえは良いが、作曲、編曲、レコーディング、ミキシング、マスタリングまで担当…。あ、アートディレクション、デザイナーもやっています。 しかたがないので我慢しているけど、決して楽しいだけではない苦悩がつきまとう。 せめてミキシング、マスタリングは誰かに委ねたい。 どこかにGoh Hotoda氏みたいな人がころがっていないだろうか…。

まあ、どーでもいい話ですが…。

久保田条実 という名前は芸名みたいだけど、一応、現在の戸籍上の名前。 ちなみに芸名(というかペンネーム)はあるけど、そちらはいたって「普通」の名前です(笑)。 自分は職業作曲家としては、決して量産型ではないし、そのくせ傲慢にも仕事選ぶタイプかもしれない(汗)。 本名で仕事するケースは本当に少なくて、たぶんいま取り掛かっている 藤原ナオヒロのプロジェクト も含めて数えられるほど。 それにはいろいろな理由や思いがあるのだけど、まあ、それはまた別の機会に譲るとして、やっぱり本名が出てしまう仕事というのは特別な責任と緊張を感じます。 匿名性を一切排除して、リアルに「自分がやりたい音楽」という意味で。 酷評されても逃げ隠れできないし…。 歳をとって、他人に何を言われようが気にしないようにはなったけど、若い頃はやっぱり辛かった。 まあ、本名だろうがペンネームだろうが、「名前」を売って仕事をするということは、そういうことなのですが。 あ、私の正体を知っている人は、過去のスキャンダルは内緒にしておいてくださいね(…なんちゃって…)。