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矜持というほどのものではないが

現在、藤原ナオヒロのプロデュースを手がけていて、そのアルバムを制作中なのは、オフィシャルサイトやネットラジオで吹聴しまくっているのでご存知の通り。 アルバムは配信でのリリースはもちろん、CDでも一応リリース予定。 さて、今の時代、CDを制作する必要って、果たしてあるのだろうか。 特に藤原ナオヒロのリスナーの世代はCDプレーヤーを持っている人は少ない。 音楽はスマホでダウンロードして(もしくはストリーミングで)イヤホンで聴くのが主流。気に入った曲のプレイリストを作り、ジャンルやアーティストの枠を超えて好きな組み合わせで聴く人がほとんどなので、CD以前の話として、「アルバム」という形態自体が存在意義を持たなくなり始めている。 それなのに、なぜアルバムを作るのか? 私は、ひとつのコンセプトに則ったアルバムづくりが好きだ。 それは時として音楽で綴る短編集だったり、あるいは一曲、一曲が一本の映画のワンシーンのようであったり…。 もちろん、リスナーがどういう聴き方をしようが、それは勝手。リスナーの自由。 「この一曲」を見つけてもらえれば、それはそれで感謝です。 いまや配信の時代になって、たった1曲ですら最後まで聴いてもらえれば御の字。イントロで「気分」じゃなければ、ワンボタンで次の曲に飛ばされてしまう。 たった1曲分の忍耐力と戦える曲で勝負しなければならない時代…。 でもさあ、それは「つまらない曲が多くなったからじゃないの?」と実は思っている。 だって、いいアルバムってものが、いまでも確かに存在はするし、いいアルバムは最初から最後までちゃんと聴くし。 だから、まだ作れる自信があるうちは、アルバムにこだわりたいわけですよ。 「最優秀アルバム賞」が欲しいんです。 いままでのキャリアで、シングルしかヒット出したことないので(汗)。