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Notatorの思い出…

先日、DAW環境の話として、ずっと前はDigital Performer(以下"DP")を使っていたのに、いつの頃からかPro ToolsとLogic Pro Xに乗り換え、最近再びDPを復活させた…という話を書いた。
実はさらにもっと前、1990年前後だったと思うけど、MacでもWindowsでもなく(あ、まだWindows自体がなかったですね)、ATARI 1040STというコンピューター上で、C-Lab社のNotator SLというソフトを使っていた。
この時代、まだDAWという言葉はなかったんじゃなかったかな。このNotatorというソフト、オーディオ録音はできなくて、あくまでもMIDIシーケンスソフトだったけど、シーケンサーとしては、現在のDAWと比べても遜色ない完成度だった(名前の通り、譜面作成ソフトとしても)。
それまではYAMAHAのQX3という単体シーケンサー専用機を使っていたのだけど、昔の電卓のようなたった二行のドットの荒いディスプレイ(しかも文字と数字だけ)から、弾いた通りに譜面を表示してくれるコンピューターへの移行は、まさに文明開化。
その後、自分の環境は紆余曲折を経て、ATARIからMacへ移行…Macの世界ではDPの前身であるPerformerが天下を取っていた…という次第。
さて、実はNotatorは、その後、いくつかの買収を経て、最終的に現在Appleが開発・販売しているLogic Pro Xにたどり着く(このあたりの歴史は、wiki参照のこと)。そう、つまりLogicのルーツがNotator。
自分は、ルーツであるNotatorも経験した上で最新版のLogic Pro Xを使っている訳だけど、とてもDNAを引き継いでいるとは思えない別物。
DPは昔のPerformer時代の面影はかなり残っているけど、そういう意味では対象的な進化を遂げている(どちらが良いという意味ではなく)。
そういえば、全然関係ないけど、あの頃はATARIもMacもフォントがキレイだったなぁ(日本語はなかったけど)。

このNotatorを使っていた頃、いろいろと未熟でたくさんの人に迷惑をかけた苦い思い出もある。
いつか恩返しをしたい。

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