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作曲のお作法

作品を作る時、自分はメロディーから作る。
そしてそのメロディーをガリガリと五線に書いていく。
コード進行から作る場合もなくはないけど、そういう場合はたいがいメロディーが出来た時点でコード進行は最初に決めたものとはガラリと変わっていることも多い。
たぶん、メロディーを考えている頭の中で、コードも一緒に鳴っているからだと思う。
簡単なドラムパターンやリズム系ループのトラックに合わせて作る場合もある。それでも次に考えるのはメロディーだ。
そう、結局はメロディー。全てはメロディー。
これは歌モノポップスでもジャズ系インストでも、私の場合は変わらないセオリーだ。
なぜなら、自分の場合は、メロディーに「感情や情景」の情報を埋め込むことを意識しているから。
その「感情や情景」がフィクションであっても、ノンフィクションであっても、そう。

歌モノで曲先(先にメロディーを作って後から歌詞を乗せる)でもそれは同じ。
作詞家にはメロディーの情報から何かしらのメッセージを受け取ってもらい、それを作詞家が考える世界観に当てはめてもらう。背景や設定を取っ払った感情の動きが、私がメロディーに込めたものと同じなら、それは大成功。
いままで評価の高かった作品は、たいがいそのへんのコミュニケーションが上手くいった結果だ。

ついでに言えば、アレンジは線画に色をつけていく感覚かな。
曲によって水彩絵具だったり油絵具だったり、時には色鉛筆かも…。
あえてシュールな色彩にしてしまう場合もあれば、印象派を狙う時もある。
まあ、正直に言えば、あまり塗り絵は得意じゃないみたい(汗)。
なにしろ「ツメが甘い」もので…。

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