一応、ドラム音源としては、定番のBFD3とAddictive Drums2は揃えてある。  (100%使いこなしているとは決して言わないが)  ドラム音源に限らず、ソフトウェア音源は、自分がDTMを始めた頃に比べて遥かにリアルに、そしてハイクオリティになったけど、なんか面倒くさくなったなぁ…。  いろいろなことができるようになればなるほど、何か大切なものが指の隙間からこぼれ落ちていくような感覚…。  ハード音源のTR-909やTR-606を使っていた頃はもっとシンプルに思考と音が直結していたような気がする。  (80年代の一時期、いわゆるテクノっぽいことをずっとやっていたので…あ、世代がバレる(汗))          でも、「面倒くさくなった」と感じるのは、たぶん、プロセスというかセオリーの問題。  アレンジの途中で、音色やエフェクトにこだわってしまうから悪いのだ。  だって、音色とか作り込んでいると、いろいろできすぎてキリがなくない?  そこで立ち止まっているうちに、構成やフレーズのアイデアが遠のいていってしまう…。  割り切って、先に進めないからどんどんドツボにハマるのだ(汗)。   いまは作曲家、アレンジャーの定義というか、仕事の領域が変わってきていて、打ち込みはもちろん、以前だったらミックス・エンジニアがやっていた仕事の一部や、人によってはマスタリングまでスタンドアロンで作業し納品する時代…。  そういうスタイルを好む人も、少なからずいるけど、僕はいろいろな人のスキルやアイデアが予期せぬ塩梅で絡まったほうが、いい作品ができるんじゃないか、と思っている。   まあ、今、あるプロジェクトをスタンドアロンでやっているのは、「仕方がないから」ではなくて、それはそれで考えがあってのことだけど…。