自分が子供の頃はインターネットのイの字もなかったけど、百科事典とか図鑑といわれるものが大きな本棚の下の二段にギッシリと並んでいた。 たぶん、小学校から中学にかけて、1ページも残らず全部読破したと思う。そう、何度も何度も。 昔の子はそうやって「雑学」を仕入れたんだよね。 あの頃の事典や図鑑に載っている写真やイラストもとても魅力的だったけど、キャプションや解説、これがまたとても想像力を掻き立てる文章だった。 特に「宇宙」関係は当時の子供には大人気のカテゴリーで、なんちゃら星雲のこととか、みんな当たり前のように語れたものだ。 インターネットって、どうしてあのドキドキ感がないんだろうね。 今は必要なときに主体的に、ピンスポットで検索しないと欲しい情報になかなか到達しない。 次のページをめくったら何が出てくるんだろう…というアレ。 たぶん、アレがドキドキなんだよな。 …という他愛もないことを、「自分が作りたいアルバムって何なんだろうな」なんてことを考えながら思っていた。